2008年6月4日水曜日

ECOTire

ガソリンの値段が相変わらず上がり続けており、軽く170円を突破してしまいました。今後はまだまだ上がっていくと思われますが、都内ならともかく、郊外で車がないと生活できない人にとっては深刻なダメージでしょう。こうした状況の中でとれる唯一ともいえる手段が愛車の燃費の向上です。燃費のより車に買い換えることはもちろん、タイヤを交換することによって省燃費性能の向上を期待できる「エコタイヤ」というものが話題になっています。空気を切り裂く際の抗力など、走行中の車はさまざまな抵抗を受けており、これが燃費性能の向上を大きく左右します。中でも全抵抗のうち平均速度で走る車の抵抗の44パーセントを占めるのが、タイヤが転がる際に路面との間で生じる転がり抵抗と言われるものなのです。エコタイヤは、これを小さくすることでエンジンの負荷を減らし、燃費の向上をサポートすることを目的として開発されています。実際にどの程度のメリットが得られるのかといいますと、仮に転がり抵抗がゼロになると、10パーセント以上も、交差点などのストップ&ゴーが多い市街地でも7パーセント以上も燃費が向上するようです。転がり抵抗がゼロということはないので実際には少し燃費が向上するといった程度ですが、長い目でみると大きな差となります。また、素材や構造を見直すことで高いグリップ力が実現されており、以前は弱点とされていた、濡れた路面での安全性も確保されています。ブリジストンの「エコピアEP100」は、末端変性ポリマーが分子レベルでゴムの特性を改質し、ウェット路面での性能を犠牲にすることなく、転がり抵抗の原因となる、タイヤの余分な発熱を防ぎます。ミシュランの「エナジー3」は左右非対称パターンが、ドライ路面での軽快なフットワークと、高いウェットグリップ力を両立しています。強化したトレッド部によって性能が長続きするのが特徴です。ヨコハマの「DNAアースワン」は、天然ゴム配合のナノパワーゴムが、転がり抵抗を低減し、オレンジオイルの働きで接地面のしなやかさを確保しています。これによって路面の細かなデコボコに密着し、高いグリップ力を発揮できるのです。このように性能も向上が期待でき、燃費も向上するエコタイヤ。地球温暖化や資源の枯渇といった環境問題も考えると、今最も注目すべきカーグッズといえるでしょう。

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