2008年6月7日土曜日
SUKIYAKI_Western_DJANGO
今日は、2007年公開の日本映画「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」を見ました。この映画は第64回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された映画で、登場人物がほとんど英語で話しているということで以前から注目していました。監督には三池崇史さん、出演は伊藤英明さん、佐藤浩市さん、安藤政信さん、さらにはあのクェンティン・タランティーノさんなどの豪華キャストに加えて主題歌の「ジャンゴ~さすらい~」が北島三郎さんという話題性バツグンの映画です。ストーリーは、源氏と平家が雌雄を決した、壇ノ浦の戦いから数百年後の話で、源氏も平家もすっかり落ちぶれてしまい、白の源氏と、赤の平家というカラーギャングとなっていました。この時代を西部のゴールドラッシュの時代に見立てて、それぞれが銃を使用するガンマンになっていて西部劇として描いているところが日本映画とは思えない特徴です。源氏のリーダーは安藤政信さん演じる源義経、平家のリーダーは佐藤浩市さん演じる平清盛が、とある村に眠る宝をめぐって激しい対立を続けていました。そんななかに伊藤英明さん演じる凄腕のガンマンが現れて、対立関係はより複雑化していくという話です。この映画はストーリーの秀逸性というよりも、圧倒的な映像美が印象に残りました。日本映画独特の感性で、見事に武士の時代と西部劇の時代を融合しており、他にはないオリジナリティが感じられます。英語はところどころつたない英語だったりもしますが、それも一つの味として捉えたほうがいいのかも、と思えてしまいます。ただ、この映画は映像美などの芸術性を重視するあまり、ストーリー展開までもが芸術性を求めているような感じで、結局最後には何も感慨のようなものが残りませんでした。そこがこれだけの話題性ながらもヒットしなかった要因なのではないでしょうか。あと印象に残ったのが、平清盛役の佐藤浩市さんが、どちらかというと悪役の役をしていたことが意外な感じがしました。しかし、当然そこはさすがの演技力で、卑怯で残酷な平清盛をしっかりと演じているところも見逃せません。佐藤浩市さんといえば、本日から公開の「ザ・マジックアワー」の主演男優で最近よくテレビなどで見かけます。「ザ・マジックアワー」もそのうち見てみたいと思います。
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