2008年5月19日月曜日

ZEBRAMAN

今日は漫画家の山田玲司さんがビッグコミックスピリッツで連載していた漫画の映画化された映画「ゼブラーマン」を見ました。この映画は俳優の哀川翔さんの主演100作目を記念して製作されたもので、哀川翔さんはこの映画で第28回日本アカデミー賞の優秀主演男優賞を受賞しています。監督に三池崇史さん、脚本に宮藤官九朗さんということで、以前から注目はしていたもののなかなか見る機会がありませんでした。しかし、最近のハリウッド映画はどれもマンネリ気味な展開なので、たまには日本の映画を見てみようと思い、この「ゼブラーマン」を見たわけです。キャスティングは、主人公の市川新市役に哀川翔さん、浅野加奈役に鈴木京香さん、刑事の及川役に渡部篤朗さんと、日本の大物俳優が起用されています。ストーリーは2010年の横浜が舞台で、生徒からも家族からもなめられている冴えない小学校教師の市川は32年前に放送されていた特撮ヒーローものの番組「ゼブラーマン」のコスプレを趣味として持っていました。そんな時、「ゼブラーマン」をインターネットで調べてファンになった車椅子の少年が転校してきます。2人は意気投合して仲良くなりました。時を同じくしてその頃近所では宇宙人による猟奇事件や放火事件などが頻発しており、ふとしたことから市川は「ゼブラーマン」としての能力に目覚め、宇宙人と戦うことになります。漫画版の「ゼブラーマン」とはストーリーは違うのですが、この映画版は平凡なストーリーの中にも随所に見所を持たせておりよく練られていると思いました。ヒーロー物としては、仮面ライダーやウルトラマンというよりはアメリカ映画の「BATMAN」に近い感じです。この映画の見所はシリアスなシーンの中にも随所にコメディ的な要素が随所につめられているということだと思います。このあたりはまさに脚本を担当した宮藤官九朗さんのセンスが光っているところですが、これによって見るものを飽きさせないように巧みに味をつけています。そしてやはり哀川翔さんの演技です。大物俳優としてとても有名ですが、彼の演技のすごいところは、演技演技していない所だと思います。とても自然に役を作っているあたりはやはりさすがの一言です。この「ゼブラーマン」そこらのハリウッド映画を見るよりもずっと楽しめました。日本映画も捨てたものではないですね。

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